月兎印 キャセロール19cm【使いきり】
月兎印の琺瑯鍋は使いやすい。
重くなく、必要な厚みを有している。
キャセロール19cmは具沢山スープや簡単な煮込み料理、時には炊飯にも使った。
蓋の形状的に、水滴が溜まり滴りやすかったので、別なものを合わせていたが、とにかくお気に入りの道具だった。
使いはじめて8年。
鍋のフチが小さく欠けてしまった。
洗浄後はすぐに水分を拭き取り、使い続けた。
そのうち欠けの部分からヒビが生じていた。
それでも同様に使い続けた。
あるとき、鍋の内側も欠けているのを見つけた。数ミリ、表面が剥がれてしまっている。
そのとき「これの代わりは無いのに」と思った。
同じものを買うつもりだった。
しかし、同時に強い拘りを持った自分に気づく。有りもので間に合わせる適当さを身につけたい。
思い返すと、学生時代から月兎印のスリムポットを使っていた。あれは注ぎ口を割ってしまって、ショックで次を買わずじまいでいた。
見るたびに、コレクションとしても持っておきたい品なのだが。
色展開も豊富、素敵な形。ステンレスのもある。
でも今は、見るだけ。
コンロはIHだし。コーヒー飲みたいときはPanasonicのコーヒーメーカーを使うし。お湯を沸かす薬缶もあるし。
代わりの道具は、ある。
出番の少ないステンレスの両手鍋。
大きめで、あまり使われずにいたもの。
使われないと、道具が死んでしまう。
少しの寂しさはあるが、まずこれを使っていこう。
実際に、代用品が駄目なら同じのをまた手に入れればいいと自分を納得させる。
、、、と思っていながら買いそびれてしまったシリットの話はまたいつか。
さて、家にある月兎印はミルクパンのみになってしまった。
これもほぼ毎日使っているし、お気に入りだ。
だが、いつか手放すときには少しでも身軽で柔軟な思考でいたい。